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【調達のプロ直伝】間接材コスト削減、最初の一歩(全社改革ロードマップ)

目次

もう直接材は限界…そんなあなたへ。社内に眠る「最後の聖域」に光を当てる話

またコスト削減の話ですか…
もう直接材は絞りきってますって…

いや、ほんとにそうですよね。
私も調達の仕事を20年以上やっていますが、これほど先が読めない時代は初めてかもしれません。
不安定な国際情勢に、なかなか厳しい円安。原材料の価格は上がり続ける一方です。

先輩、直接材以外でもコスト削減ってできるんですか?
正直、もう打つ手がないような気がして…

実は、多くの会社で見落とされている「間接材」という領域があるんだ。ここに大きなチャンスが眠っているかもしれないよ。

でも、ふと足元を見渡してみてください。
必死で部品コストを1円単位で削っても目標に届かない…
そんな状況のすぐ隣に、まだ誰も本格的に手をつけていない「コストの発生源」が、あなたの会社にも静かに眠っているとしたら…?

この記事で得られること
・間接材コスト削減の具体的な進め方が分かります
・明日から始められる実践的なアクションプランを習得できます
・全社的な購買改革を成功させる戦略的視点が身につきます

【衝撃の事実】あなたの会社にも潜む、コストのブラックホール

なぜ、まじめな担当者ほど「間接材」を見過ごしてしまうのか

コロナ禍以降、サプライチェーンの混乱や地政学リスクは、もはや特別なことではなくなりました。
製品の心臓部である直接材のコストは、外部の要因に大きく左右される。
正直な話、私たちの努力だけではどうにもならないことも多いのが現実です。

では、利益を確保し、未来に投資するためのお金はどこから?
答えは、意外と身近な場所にありました。そう、普段あまり注目されない、あの領域に。

それが間接材です。

直接材と間接材の違い

・直接材とは?:
製品になる部品や原材料のこと。私たち調達部門が専門性を発揮し、常にコスト低減の期待を背負っている、いわば本丸ですね。

・間接材とは?:
工場のメンテナンスで使う備品や軍手、梱包材、オフィスのコピー用紙から、PCやソフトウェア、出張旅費、広告宣伝費まで。事業活動を支える、ありとあらゆるモノやサービスを指します。

ここでの問題は、間接材が「各部署で、それぞれが、好きなように買っている」というバラバラ購買の状態に陥りがちなこと。
これでは全社的な視点が抜け落ち、担当者が昔からの慣習で機械的に発注しているだけの「蛸壺状態」や、特定の取引先との関係性が「聖域」になってしまう。
まさにコストのブラックホールです!

間接材が「手つかずのお宝」に変わる、ホントの理由3つ

とはいえ、たかが梱包材や事務用品でしょ?
そんなに大きなインパクトがあるんですか?

そう思う気持ち、めっちゃわかる!
でも、その「チリ」が積もれば、会社を大きく変えるほどの力になるんだよ。

  • 想像以上の削減インパクト
    バラバラに買っていたモノを、複数の部署や拠点でまとめて交渉する「集中購買」に切り替える。
    ただそれだけで、ボリュームディスカウントが効いて、平均で10%以上のコスト削減も夢じゃないんです。
    これって、売上を20%伸ばすのと同じくらいの利益インパクトになる計算。すごくないですか?

  • 全社の業務効率が、ぐーんと上がる
    カタログ購買システムのような仕組みを一つ導入するだけで、各部署の担当者がやっていた見積もりを取る作業や細かな発注業務から解放されます。
    結果、みんなが本来の専門業務に集中できる。

  • “見えないリスク”をなくし、会社の守りを固める
    誰が、何を、いくらで買ったのか。
    支出のプロセスを「見える化」することで、不正やコンプライアンス違反が起きにくい環境を整えられます。
    これは守りのコスト削減というより、企業の信頼性を高める、攻めの経営改革だと私は思います。

【明日、動く!】中堅担当者のための実践3ステップ

理論はもう十分!じゃあ具体的にどう動くか?安心してください。
この3ステップなら、明日からでも始められるはず。

  • まずは「敵」を知る。間接材の支出を分析しよう
    すべての始まりは、現状把握から。
    まずは自社の調達システムで、どんな間接材を、年間でいくら買っているか確認してみましょう。

    もしシステムを通さず、各部署が直接購入している場合は…経理部門に頭を下げに行きましょう!「総勘定元帳」の年間支払いデータをExcelでもらうんです。

  • 最初の小さな成功を狙う
    いきなりラスボスに挑む必要はありません。
    社内の抵抗が少なくて、3ヶ月くらいで成果が出そうな「手始めの案件」を見つける。
    この小さな成功体験が、購買改革を進める何よりのガソリンになります。

  • 仲間を増やしながら、実行する
    ターゲットが決まれば、いよいよ行動開始。
    ただし、調達部門だけで突っ走るのは絶対にNGです。
    相見積もりの徹底と社内への根回しが成功の鍵となります。

重要ポイント

  • 事務用品、作業着、梱包材:
    仕様の標準化が比較的やりやすいモノ
  • 運送会社や清掃会社:
    複数の拠点で、同じ会社とバラバラに契約しているケース
  • 5年以上見直しゼロの取引:
    価格が本当に今も妥当なのか、再評価する絶好のチャンスです

経理部の担当者の席に何度も足を運ぶ場合は、「会社を良くするための共同プロジェクトにしたいんです!」と、目的と熱意を伝えることがポイントです。
現場の担当部門へも「一緒に考えさせてください」というスタンスで臨みましょう。

【会社を動かす!】マネージャーが持つべき3つの視点

一担当者の頑張りだけでは、やがて限界が来ます。
間接材コスト削減を全社的なムーブメントにするには、マネージャーの戦略的な視点と「仕組み」づくりが欠かせません。

視点具体的な施策期待効果
① 「聖域」をなくす経営トップを巻き込み、
全社的な経営課題として位置づけ
各部署への権限付与と
推進力の確保
② リスク管理間接材の重要サプライヤーを
BCP評価対象に追加
事業継続性の向上と
安定調達の実現
③ 仕組み化購買システムの導入と
プロセスの標準化
持続的な改革効果と
組織文化の変革
システム投資の説得ポイント

・コスト削減効果:
導入費用は数年で回収可能。その後は継続的な利益を生み出すエンジンになる(ROI)

・業務効率化:
発注から支払いまでのプロセスを自動化し、全社的な見えない工数を削減

・ガバナンス強化:
購買プロセスを完全に「見える化」し、不正防止と内部統制を実現

なるほど!単なるコスト削減じゃなくて、会社全体の体質改善につながるんですね。

その通り!これからの調達プロに求められるのは、バリューチェーン全体をより良くしていく価値提供なんだ。

結論:未来を拓くための、はじめの一歩

長くなりましたが、私が伝えたかった要点はシンプルです。

  • 外部環境が厳しい今だからこそ、社内に眠る「間接材」に光を当てることが、会社の競争力を大きく左右するでしょう。
  • 改革の第一歩は、総勘定元帳を使った「支出の見える化」。データという羅針盤を手に、小さな成功から始めるのが成功への近道です。
  • この改革は、単なるコスト削減じゃない。業務効率化とガバナンス強化を成し遂げ、会社を「筋肉質な体質」へと変える、経営課題そのものなんです。

値下げをお願いするだけが、調達の仕事じゃない。
社内に潜む非効率を見つけ出し、バリューチェーン全体をより良くしていくことこそ、これからの調達プロに求められる本当の価値提供だと、私は信じています。

今日から始める行動リスト
  1. 自社の間接材支出データを経理部門から入手する
  2. 支出額上位の費目・サプライヤーを分析する
  3. 取り組みやすい案件を1つピックアップする
  4. 関係部署との対話を開始する
  5. 小さな成功事例を作り、全社展開の準備をする

さあ、データを手に、改革という航海へ乗り出してみませんか?
その一歩が、あなたのキャリア、そして会社の未来を、きっと明るく照らし出すはず。

応援しています!

間接材コスト削減の全社改革ロードマップが描けたら、次は現場での交渉力です。
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